サムネイル 説明
- 建物を描く前にパースについて理解すべき点がいくつもあります、まずは予備知識として理論から説明します。(※一部で用語の違いや意味の取り方が異なる場合もありますがここでは立ち絵背景を描く事を前提として説明します)私自身パースの専門家ではありませんので不適切な部分がありましたらご指摘下さい。
- それではまず地面の高さを決める事から始めましょう。「地面の高さ」というと何だか変ですが、画面に占める地面の割合と考えて下さい。この比率はこれから描こうとするものによって変わってきます↓
左:地面より上の空間を広く見せる場合
右:足下を見せる場合
考え方としては一枚の大きな絵を必要に応じてトリミングする感じです。立ち絵背景では地面の割合が50〜60%程度というのが一般的的のようです。50%以下だと立ち絵との整合性に欠けてしまうので注意して下さい。100%を超えたら地面だけになって俯瞰になり、逆に0%だと空だけになってアオリになります。
結局初めに戻りますが、「地面の高さ」=水平線となるので画面内でどの高さに水平線(アイライン)もってくるか最初に決めなくてはならないのです。
次にカメラの高さを決めます、ゲームの立ち絵背景では地上高160cm前後の設定が一般的のようです、身長として考えると170cmくらいですね。設定上の数値として頭に入れておいて下さい。ネコのアドベンチャーゲームなら20cmくらいかな(笑)ちなみに先に述べた水平線とはまたちょっと意味合いが違うので注意して下さい。水平線といえば水平線なんですけど…。
ちょっと写真を用いて説明します。白い建物は4階建てで注目するのは水平線です。4階の位置にありますよね?つまりこの写真を撮った時に私が居た高さは4階相当という事が判明します。なんとなく分かりましたか?これがカメラの高さです。身長に換算すると12メートル程度ですね。巨人の目線で描きたければこのように表現すればいいだけです。
以上を踏まえてこの絵を見て下さい。カメラの高さを理論的に設定している事が分かると思います。柱の高さは規格で3メールと決まっているのでこういう場面では基準として最適です。カメラはその中間1.5メートルに設定して人間の身長に換算すると身長160cm程度となります。それらに合わせて机などの対比を決定し不自然にならないよう気を付けます。
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